富士河口湖町に息づく歴史や、取り巻く風土、
それぞれの葡萄栽培者が受け継ぎ、育て、培ってきた農法と品質。
連綿と続く価値や営みが、これまでにない新しい手法を携え、現代、そしてその先へと続いていく。
seven cedars winery ならではの試みを体感ください。
河口浅間神社の七本杉 /
光 / 雨
「7c | seven cedars winery 」の名は、河口浅間神社( 865年奉斎 )の千年杉に由来しています。 ( 7本杉 = seven cedars )
その昔、富士の噴火を鎮めるために建てられたこの河口浅間神社は、以来、この河口という土地を守り、地域に根差し、親しまれてきました。新たにこの土地に生まれ、根差し、葡萄畑とともに育っていく小さなワイナリーを、あたたかく見守っていってほしい。そんな思いを込めて、この地ならではの縁( ゆかり)を名に冠しました。
「7c | seven cedar s winery 」の名は、河口浅間神社( 865年奉斎)の千年杉に由来しています。(7本杉=seven cedars)その昔、富士の噴火を鎮めるために建てられたこの河口浅間神社は、以来、この河口という土地を守り、地域に根差し、親しまれてきました。新たにこの土地に生まれ、根差し、葡萄畑とともに育っていく小さなワイナリーを、あたたかく見守っていってほしい。そんな思いを込めて、この地ならではの縁( ゆかり)を名に冠しました。
seven cedars wineryは、葡萄栽培者、地域・農地を守る取り組み、数々の御縁や想い、などが繋がってかたちになったワイナリーです。
ワイン造りは、「風土の表現」「葡萄の表現」「栽培者・造り手の表現」を志すもの。
この醸造所の特徴は、上記を実現するために様々な工夫を凝らしたこと。契約栽培者の数や生産量に合わせて、比較的小さな容量のタンクをきめ細かく設置。また葡萄に優しく、かつ少数スタッフでやり繰り出来るような施設レイアウトや醸造用設備を導入。
小さなワイナリーだからこそ、栽培者毎に異なる葡萄の味わい・性質を大切にし、もう一歩深く踏み込み、「見る」「つかむ」「見出す」をseven cedars wineryのワイン造りの基本としていきます。
目指すところは、葡萄栽培者に光を当てたワイン造り。全ての製品に栽培者の名前と、葡萄の品種・構成比率を明記します。
葡萄の状態を細かく観察することを大切にし、その葡萄の個性を見出します。さらに収穫前には成分分析を入念に行いながら、適切な収穫時期を見極めます。
時には栽培者と共に品質向上を目指した取り組みを行いながら、どうしたら葡萄毎の個性を引き出せるかを一緒に考えます。
醸造側都合の合理性を最小限に抑え、葡萄の個性を表現する醸造を試みます。
質の高い葡萄を育てるには、先ずは「気候」が重要と言われています。 一般的には、降水量が少なく、日照時間が長く、平均気温が比較的温暖で、かつ一日の寒暖差が大きい地域が葡萄栽培に向いているとされています。富士河口湖町は、「ワイン王国」山梨県の中にありながら、標高約850mからくる冷涼な環境と山間の変わりやすい天候から、果樹栽培には不向きとされてきました。しかし昨今の温暖化により、数十年前までは冬期に結氷していた河口湖が今ではほとんど凍らなくなり、最低気温が-10℃を下回ることも稀になりました。そのような背景事情もあり、この地でも葡萄栽培が充分に行える可能性が膨らんできました。
次に土壌の性質も重要になります。 太古の昔に湖の下にあった時期もあるとされる河口湖北岸は、その後の川の氾濫や土石流などにより、御坂礫(れき)と呼ばれるゴロゴロとした石が地中に多く存在し、山土があるにせよ、比較的痩せた土地であるという特徴があります。
そのような状況の中、ワイナリー近隣に自社葡萄畑を持つべく、かつて水田だった遊休農地をワイナリーチーム主導で多くの協力者の手を借りながら開墾し、3つの圃場に垣根式にて葡萄の苗木を植えました。除草剤は不使用で、初年度は苗木がしっかり育って冬を越せるよう有機肥料と微量の化学肥料を与えましたが、次年度からは化学肥料は不使用とします。今後、さらに圃場を増やす計画も立てています。
自社栽培品種:シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、プティマンサン、ケルナー、メルロ、プティヴェルド、ピノノワール
栽培・醸造責任者
鷹野ひろ子
山梨大学工学部発酵生産学科卒業。在学中にワインの美味しさを知り、ワイン造りの道を志すように。 某ワイナリーオープニングスタッフとして入社するが、結婚を機に退社。 その後、ワインスクールの講師、他ワイナリーでの勤務、フランス・ボルドーでの仕込み研修等を経て、 2011年より前職のワイナリーに入社。チーフワインメーカーとして、ワイン製造の統括を行う。 コンクールで多数の金賞を受賞。2021年(株)大伴リゾートに入社し、セブンシダーズワイナリーの立ち上げに従事。現在、ワイナリー栽培・醸造責任者。
①「ワイン造りひとすじの経験を集大成させ、まっすぐに“素直なおいしさ”を引き出す醸造を」 私はこれまで、一造り手としてワイン造り一筋に励んでまいりました。このワイナリーは、自分自身のワイン人生の集大成でもあります。 だからこそ、栽培者との御縁を大切にし、その方たちの葡萄をワインに出来ることを喜びとしながら、それぞれの葡萄品質にあった醸造法を追求していきたいと思います。 同時に、今後は、ワイン造りのみにとどまらず、大人が休日を楽しめるワイナリーとして、料理人や音楽とのコラボなども企画・提供し、 ワインの自由な楽しみ方をお伝えしていきたいと考えています。
②「葡萄同士の相性や、その年ならではの味を、毎年楽しんでいただきたい」 毎年毎年葡萄の品質を見ながら、栽培者=畑の組み合わせと、それに相応しい製法を考えていきますので、そこから生まれる味わいを是非楽しんでいただきたいと思います。各年の葡萄の品質により、異なってくるであろう組み合わせや製法を採用した理由を、飲み手の方々とも共有し私たち造り手と一緒に「成長」するような楽しみ方を提供していきたいと思います。